物質の分析、反応、解析などのため画期的な手段として注目されている放射光。兵庫県播磨科学公園都市に建設されたSPring-8は、世界最高性能の放射光を発生させる大規模な基礎研究施設として、日本原子力開発機構、理化学研究所の産・官・学の協力によって運営されています。IDXの技術はこの施設内にある数多くの加速器用電源や、高いエネルギーを持った電子の軌道を曲げる電磁石などに活かされています。SPring-8から発生する高輝度・高エネルギーの放射光は、従来の光源では困難だった研究分野での利用が期待され、超ミクロの世界の姿をくっきりと浮かび上がらせることができ、材料科学・地球科学・生命科学・医療等の幅広い分野の研究への活用が期待されています。
また、日本原子力開発機構 高崎量子応用研究所では、重イオンビームを利用したバイオ、宇宙用半導体の材料研究・開発に、物質工学工業技術研究所では新素材からの新物質合成研究・開発用の低エネルギーイオンビーム照射装置に、IDXの先端技術がお役に立っています。 |
